【学校制服】ジャケットの袖からシャツを出すのは「正解」?~機能性と成長を見据えたポイント~

制服販売店で働くNaNaです。
新しい制服に身を包んだ学生さんの姿を見るのが一番の喜びです。
さて、今回は「制服の着こなし」について、お客さんによく聞かれる質問にお答えしたいと思います。
それは「ジャケットの袖からシャツを出すのが正解ですか?」という疑問です。

街で見かけるビジネスマンや、ドラマの登場人物など、ジャケットの袖口から白いシャツがちらりと覗いているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
その印象から「学校制服のジャケットも同じように着るのが正しいのかな?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、学校制服ではジャケットの袖口からシャツを出すことが必ずしも「正解」というわけではありませんし、明確なルールとして定められているケースはほとんどありません。
今回はそのあたりを説明していきますね。

本来の「着こなし」は?

まず、本来の着こなしルールについて説明します。
一般的に、ビジネスシーンなどにおける男性のジャケットの着こなしとしては、シャツの袖口をジャケットの袖口から1~2cm程度出すのが良いとされています。
これは、機能性と美意識の両面から生まれたスタイルです。

【機能面からの由来】
ジャケットは、頻繁に洗濯しないイメージの衣類です。
一方で、シャツは比較的に洗濯しやすく、肌に直接触れるため汚れやすいものです。
特に、袖口は摩擦や汚れが蓄積しやすい部分。そこで、シャツの袖口をジャケットから出すことで、ジャケットの袖口の直接的な汚れを防ぐという役割があります。
つまり、シャツが一種のプロテクターのような役割を果たします。
【美意識からの側面】
機能的な理由に加えて、シャツの袖口がちらりと見えることで、清潔感やきちんと感を演出するという美意識も影響しています。
白いシャツの袖口が覗くことで、装いにアクセントが加わり、より洗練された印象を与えます。

また女性のジャケットスタイルにおいては、一般的にシャツの袖口をジャケットから出す着こなしはあまり見られません。ブラウスのデザインやジャケットのシルエットとのバランスを考慮して、袖口はジャケットの中に収めるのが一般的です。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向で、ファッションの移り変わりや個人の好みに合わせて、シャツの袖を出して着るケースもあり、明確なルールはありません

学校制服の場合は?

それでは、学校制服の場合はどうでしょうか。
多くの場合、制服は3年間という生徒さんの成長期間を見越して、やや大きめのサイズで購入されることが多いですよね。
入学時にぴったりサイズの制服を選んでしまうと、すぐに着られなくなってしまう可能性があります。
そのため、ジャケットの袖丈も、少し余裕を持たせたサイズになります。
もし、この状態で無理にシャツの袖を出そうとすると、シャツの袖が長すぎてだらしなく見えてしまったり、ジャケットとのバランスが悪くなってしまうことがありますし、袖口の余分な部分が邪魔で学校生活にも支障がでてしまいます。
もちろん、学校制服のジャケットは成長に合わせて袖丈を調整できる作りですが、基本的には、「袖口からシャツを出す」ことに過度にこだわる必要はありません
ジャケットの袖口からシャツが出ていてもいなくても、どちらも間違いではありません
むしろ、全体的なシルエットがすっきりとまとまっていること、そして何よりも本人が快適に学校生活を送れることが大切です。

着心地のいい学ラン

服装検査は大丈夫?

服装検査についても結論としては、神経質になる必要はありません。
「シャツが袖口から出ているか、出ていないかで服装検査に引っかかるのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、シャツがジャケットの袖口から出ているか出ていないかという点は、服装検査で細かくチェックされる項目ではありません
学校の服装検査で重視されるのは、「制服をきちんと着用しているか」、「校則で定められた着こなしを守っているか」といった点です。
例えば、シャツをきちんとズボンにインしているか、ネクタイやリボンは正しく着用しているか、スカート丈は適切か、といった点が主な確認事項になります。
もちろん、学校によっては独自のルールを定めている場合もありますので、もし不安な場合は、学校の先生や生徒指導の先生に確認してみるのが最も確実です。
しかし「シャツを袖口から出さなければならない」というルールがある学校はないと思いますよ。

まとめ

制服のジャケットの袖からシャツを出すかどうかは、一般的な着こなしとしては男性に見られるスタイルであり、機能的な由来もあります。
しかし、学校制服においては、生徒さんの成長を考慮したサイズ選びや、全体的なバランスが重要になります。
袖口からシャツを出すことに捉われず、お子様が一番、学校生活にふさわしいと感じる着こなしをすることが大切です。
もし着こなしに迷うことがあれば、いつでも制服販売店にご相談ください。
精一杯サポートさせていただきます!
素敵な制服でたくさんの思い出を作ってくださいね!