制服販売店のスタッフとして、これまで多くのお子様と保護者様の制服選びをお手伝いしてきたNaNaです。
新学期が近づくと、店内にあふれる笑顔とちょっと緊張した面持ちのご家族にお会いできるのが、私の毎年の一番の楽しみです。
ところで、学校からのチラシや制服販売店のWebページを見ているとき、こんな経験はありませんか?
- 「詰襟の『ラウンドカラー』って何?」
- 「『前開き』と『かぶり』のセーラー服、どっちが着やすいの?」
- 「チラシに書いてある『ウール50%・ポリ50%』って結局どういうこと?」
実は、学校制服の世界には、知っておくと失敗しない「専門用語」がたくさんあります。
「もっと早く知っておけばよかった!」とならないために、今回は現役の女性店員が、制服選び・お手入れ・サイズ調整に役立つ「学校制服の専門用語」を分かりやすく解説します!
これを読めば、チラシの比較も、お店でのフィッティングもバッチリです。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

デザイン・部位に関する専門用語(10選)
まずは、制服のデザインやパーツの名前から見ていきましょう。お店で「この部分が…」と説明するときに知っておくと非常にスムーズです。
詰襟(つめえり)
学ラン(男子の標準型学生服)の首元が立った襟のデザインのこと。昔ながらの硬いカラーが付いたものと、首元がソフトな素材になった「ラウンドカラー」があります。
ラウンドカラー
詰襟の首元(内側)にパイピング状の白いソフト樹脂が直接縫い付けられている仕様のこと。昔のように白いプラスチックの「カラー」を脱着・洗浄する必要がなく、首元が痛くなりにくいのが特徴です。
フック(襟フック)
詰襟やセーラー服の襟元を留める小さな金具のこと。首元をピシッと整える役割があります。
衿カフス(えりカフス)
セーラー服の襟元に付いている取り外し可能な白い布のこと。汚れやすい部分だけを取り外して洗濯できる工夫が施されています。
チェンジボタン
男子の詰襟学生服についている、裏側から留め具(裏ボタン)で取り外しができるボタンのこと。
前開き(まえあき)/かぶり
セーラー服やブラウスの着脱方式のこと。
- かぶり:上から頭を通して着るタイプ(伝統的なデザインに多い)
- 前開き:前ファスナーやボタンで開閉するタイプ(脱ぎ着が楽で最近の主流)
タック
スラックスの腰部分(フロント)に入るヒダの有無のこと。
- ノータック:ヒダがなくスッキリした細身のデザイン
- ワンタック:左右に1本ずつヒダがあり、腰回りにゆとりがあるデザイン
アジャスター
ウエストのサイズを数センチ単位で調節できる金具の仕掛けのこと。成長期の大きめの購入でも、ウエストをしっかりフィットさせられます。
ベンツ(センターベンツ・サイドベンツ)
ジャケット(ブレザー)の後ろ身頃に入っている切れ込み(スリット)のこと。動きやすさを確保し、座ったときに生地が引っ張られるのを防ぎます。
フラップ
ポケットの上にかぶさっている「雨ふた(蓋)」のこと。デザインのアクセントになると同時に、ポケットの中身が落ちにくくする効果があります。
生地・素材・機能性に関する専門用語(10選)
制服は毎日3年間着続けるもの。だからこそ、生地の「機能性」が満足度を左右します!
混紡(こんぼう)
ウール(羊毛)とポリエステルなど、2種類以上の異なる繊維を混ぜ合わせて作った糸や生地のこと。
毛50% / ポリ50%
制服の生地組成。ウールの「高級感・保温性・しなやかさ」と、ポリエステルの「耐久性・シワになりにくさ・家庭洗濯できる扱いやすさ」のいいとこ取りをしたバランスの良い素材です。
ウォッシャブル
家庭用の洗濯機で丸洗いができる仕様のこと。クリーニングに出す手間とコストを省けるため、今の制服の必須機能となっています。
ストレッチ
生地が伸び縮みする性質のこと。伸縮性のある生地を選ぶと、自転車通学や部活動の移動時、体操服の上から羽織る際にも動きやすさが格段に変わります。
撥水・撥油加工(はっすい・はつゆかこう)
雨水や食べこぼしなどの液体汚れを弾く表面加工のこと。完全に防水するのではなく、サッと拭き取れば汚れが付きにくいのが特徴です。
帯電防止加工(静電気防止)
静電気の発生を抑える加工のこと。冬場にスカートが脚にまとわりついたり、ホコリを吸い寄せたりするのを防ぎます。
形態安定(ノーアイロン)
洗濯後もシワになりにくく、アイロン掛けをしなくてもキレイな状態を保てる機能のこと。特に毎日のシャツ・ブラウス選びで重視されるポイントです。
防臭・抗菌加工
汗のニオイの原因となる菌の繁殖を抑える加工のこと。汗をかきやすい中高生の制服には欠かせない清潔機能です。
テカリ
長年の摩擦やアイロンの熱によって、生地の表面がツルツルして光ってしまう現象のこと。ポリエステル割合が高い生地や、強い摩擦を受けるお尻・膝・肘部分に起こりやすいです。
毛玉(ピリング)
摩擦によって生地の繊維が絡まり、小さな玉になってしまう現象のこと。アクリルやポリエステル混紡のニット(セーター・ベスト)でよく見られます。
サイズ選び・お直しに関する専門用語(10選)
「大きめを買ったほうがいいの?」「お直しはできる?」など、保護者様から一番多く質問をいただく項目です!
A体・B体
制服のサイズ表に書かれている体型の区分のこと。
- A体:標準的な体型
- B体:がっしり体型・ぽっちゃり体型(身幅・ウエストがゆったり)
袖伸ばし(袖出し)
成長に合わせてジャケットや詰襟の袖丈を伸ばすお直しのこと。あらかじめ袖の内側に折返し(ヘム)が縫い込まれており、糸をほどくことで2〜3cm程度袖を伸ばせます。
裾上げ・裾伸ばし
スラックスやスカートの丈を調整すること。スラックスの裾にも折返しがあり、成長に合わせて伸ばせる仕様になっています。
股下(またした)
ズボンの股の縫い目から裾までの長さのこと。フィッティングの際は、靴を履いたときのかかとの位置に合わせて正確に測ります。
ウエスト出し・ウエスト詰め
スラックスやスカートの腰回りのサイズを変更するお直しのこと。帯(ウエスト部分)の縫い代を使って1〜2cm程度広げることができます。
着丈(きたけ)/総丈(そうたけ)
- 着丈:襟の付け根から裾までの長さ(上着の長さ)
- 総丈:一番上から一番下までの全体の長さ(スカートやスラックスでよく使われます)
肩幅(かたはば)
左右の肩の骨の頂点から頂点までの長さのこと。ジャケットを選ぶ際、肩幅が合っていないと「着られている感」が出たり、肩が凝ったりする原因になります。
ヌードサイズ
下着(または薄着)の状態で計測した、お子様自身の「実際の身体の寸法」のこと。制服の完成サイズ(仕上がりサイズ)とは異なります。
仕上がりサイズ(製品サイズ)
衣服そのものの寸法のこと。ヌードサイズに「ゆとり分(動きやすさのための幅)」を足した数値になります。
採寸(さいすん)
お店でスタッフがお子様の体をメジャーで測り、最適なサイズを提案する作業のこと。
業界・購入・規定に関する専門用語(5選)
最後は、制服の購入手続きや学校のルールに関する専門用語です。
標準型学生服
日本全国で広く採用されている、規定の基準を満たした男子の黒い詰襟(学ラン)のこと。裏地に「日被連(日本被服工業組合連合会)」の標準型マークがついています。
指定品/推奨品
- 指定品:学校から「必ずこれを着用してください」と決められているアイテム(校章入りブレザー、特定のスカートなど)
- 推奨品:学校が着用を認めているが、市販品での代用も可能なアイテム(ベスト、カーディガン、白シャツなど)
モデルチェンジ
学校の制服デザインが一新されること。「MC(モデルチェンジ)」と略されることもあり、周年事業(創立〇周年など)のタイミングで行われることが多いです。
カンコー学生服・トンボ学生服・富士ヨット学生服(主要メーカー)
日本の学校制服市場を代表する大手制服メーカーのブランド名。高い品質管理と機能性素材の開発を行っています。
スカート丈規定
学校の校則で定められたスカートの長さのこと。「膝頭(ひざがしら)がかかる位置」「床から〇cm」などの基準があります。
現役店員が教える!制服選びで失敗しない2つのコツ
専門用語を押さえたところで、最後に「お店で後悔しないための制服選びのコツ」を2つだけご紹介します!
「今ピッタリ」ではなく「3年後の成長」を見越す
中学生・高校生の成長速度は本当に素晴らしいです!特に男子は3年間で10cm以上身長が伸びることも珍しくありません。採寸の際は、スタッフがお子様の骨格や現在の成長スピードをお聞きしながら、袖伸ばし・裾伸ばしができる最適な「ゆとりサイズ」をご提案します。
お手入れのしやすさ(洗えるか)をチェック!
部活動で忙しい毎日、金曜日の夜に洗って月曜日の朝にすぐ着ていける「ウォッシャブル機能」と「形態安定性」は本当に心強い味方です。洗濯表示タグを見て、ご家庭でのお手入れ方法を確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、学校制服にまつわる専門用語を紹介しました。 用語を知っておくだけで、不安も一気に解消されるはずです。
でも、一番大切なのは「お子様が3年間、毎日笑顔で快適に学校生活を送れること」。
言葉の意味が分からなくても、まったく心配いりません!お店にお越しの際は、スタッフに何でもお気軽にご相談くださいね。「これってどういう意味?」「どっちのサイズが良いと思う?」など、どんな小さな疑問にも親身になって答えてくれますよ。



