制服販売店の店員NaNaです🌸
保護者の皆様からよくいただく相談の一つに「制服のシャツについたインク汚れ」があります。
特に多いのが、お子様がうっかりペンのキャップを閉め忘れてポケットに入れたり、胸元でペンを扱っていて、気がついたらシャツに青色や黒色のインクの線が…!というケースです😭
制服のシャツが台無しになったのを見た時のショックは、本当によくわかります。
「これはもう諦めるしかないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください!
実は家庭にあるアイテムを使って、水性インクでも油性インクでも、汚れをきれいに落とすことができる可能性が高いんです。
(もちろんインクの種類や生地の素材、時間の経過にもよりますが、試す価値は大いにありますよ!)
今回は自信を持っておすすめしている「インク汚れの救急対処法」を紹介しますね!

インク汚れの厄介な正体は!?
なぜインク汚れは落ちにくいのでしょうか?
それは顔料や染料といった色素が、繊維の奥深くにまで入り込んでしまうからです。
特に油性インクは油に溶ける性質があるため、水だけではなかなか落ちません。
でもこの方法は、その色素を「溶かし出して」「押し出す」というメカニズムでアプローチします。
ポイントは「こすらないこと」です!
準備するものは家庭にある「あの」アイテム
さあ、早速ですが、インク汚れを撃退するために用意していただきたいものは3つです!
| アイテム | 用途 | 補足 |
| アルコールジェル | インクを溶かす溶剤として使用 | 手指消毒用のものがおすすめです。エタノール濃度が高いものが効果的です。 |
| 歯ブラシ(古くなったもの) | インクを押し出す道具として使用 | ヘッドが小さく、毛が柔らかすぎないものが使いやすいです。 |
| 汚れてもいいタオル・布 | 汚れを吸い取るための土台として使用 | 色移りを防ぐため、白いものが最適です。 |
【注意点1:使う前の確認】
■色柄物のシャツの場合
アルコールによって色落ちしないか、必ず目立たない場所(シャツの裾の裏側など)にジェルを少量つけて試してから行ってください。
■素材の確認
ウールやシルクなどデリケートな素材には適さない場合があります。必ず洗濯表示を確認してください。
🖊️インク汚れ撃退!驚きの5ステップ
それでは、実際にインク汚れを落とす手順を説明していきます。

ステップ1:インクのついた部分にアルコールジェルをたっぷりつける
まず、インクがついてしまったシャツの汚れた部分を広げます。
この時、必ずシャツの裏側(生地の内側)から作業を始めてください。
汚れてもいい白いタオルを、汚れの真下(シャツの表側になる場所)に敷きます。
このタオルが溶け出したインクを受け止める役割をします。
次に、アルコールジェルをインク汚れの部分の裏側にたっぷりとつけます。
インクが広がるのを防ぐため、汚れた範囲より少し広めにジェルの層を作るイメージです。
ジェルがインクを溶かし始めるのを少し待ちます(30秒~1分程度)。

ステップ2:歯ブラシで「こする」のではなく「押し付けていく」
ここが一番のポイントです!インクを溶かした状態で絶対にこすってはいけません。
こするとインクが周りの繊維にさらに広がり、かえってシミが大きくなってしまいます。
歯ブラシの毛先で汚れた部分の裏側から、真下のタオルに向かって、トントンと軽く叩くように「押し付けて」いきます。
インクを溶かし、叩く圧力で繊維からインクを押し出すイメージです。
この時、裏に敷いたタオルにインクがじわじわと移っていきます。

ステップ3:インクがタオルにうつったらタオルを新しい面にして、再び押し付けてインクを出す
裏に敷いたタオルにインクが移って、その面が汚れてきたらタオルを少しずらして、汚れていない新しい面を汚れの真下にセットし直します。
汚れた面をそのままにしておくと、押し出したインクが再びシャツに戻ってきてしまいます。
この「叩く(押し出す)→タオルの面を変える」という作業を、インクの色が薄くなるまで繰り返してください。
この過程で、もしアルコールジェルが乾いてきたと感じたら、再度少しだけジェルを足してください。常にインクが溶けやすい状態を保ちます。

ステップ4:ジェルとインクを水でよくすすぐ
インク汚れがほとんど目立たなくなったら、次に残留しているジェルと溶け出したインクを水で洗い流します。
40℃程度のぬるま湯で、汚れた部分を優しく揉むようにして、しっかりとすすいでください。
この時、インクが他の部分に広がらないよう、汚れの部分を集中してすすぎます。

ステップ5:洗濯機でシャツを洗って乾燥させれば完成
最後に、いつものように洗濯機で洗剤を使ってシャツ全体を洗い上げてください。
漂白剤が使える素材であれば、酸素系漂白剤を併用するとさらに安心です。
洗濯が終わったら、形を整えて乾燥させれば作業完了です!

この5ステップで、多くのインク汚れはかなり目立たないレベルまで落とすことができます。
【注意点2:諦める前に】
一度で落ち切らない場合でも、生地を傷めない程度に、ステップ1~4をもう一度繰り返すと効果が上がる場合があります。
この方法で落ちない、または広範囲に広がってしまった場合は、無理せずにクリーニング店に相談ください。
🎨墨汁汚れにもアルコールジェルが効く!
実はこの「アルコールジェルで溶かして、タオルに押し出す」というテクニック、ペンのインク汚れ以外にも応用できるんです。
それが「習字の授業」でついてしまった墨汁の汚れです!
墨汁の主成分は煤(すす)と膠(にかわ)ですが、アルコールが非常に有効に働きます。
インク汚れと同じ手順で、アルコールジェルをたっぷりつけて、裏から歯ブラシでトントンと押し付けていけば、頑固な墨汁の黒い色素がタオルに移っていきます。
特に、墨汁は乾ききってしまうと非常に落ちにくくなるため、「ついちゃった!」と気づいたら、なるべく早く(帰宅後すぐに!)この方法を試してみてください。

まとめ

いかがでしたか?
大切な制服のシャツにインクがついてしまっても、慌てずに正しく対処すれば、諦める必要はありません。
しかし、何よりも一番は「予防」です。
お子様にはペンは必ずキャップを閉めるように習慣づけてもらうように、ぜひ一声かけてあげてくださいね。

