【学生服】お尻の生地テカリの原因は?直す方法はあるの!?

学生服の肘や膝や背中、特にお尻は長く着てると「テカリ」ますよね。毎日着てると、どうしても制服の生地のテカリは避けられません。テカリを完璧に直すことは難しいですが、今回は緩和させる方法を説明していきますね。

学生服姿の男子生徒

そもそもテカリの原因は?

テカリの原因は「圧着」と「摩擦」です。圧力や摩擦によって生地の繊維が押しつぶされてしまい、表面がツルツルになっている状態です。

もともとの生地は、縦糸と横糸で織られていいるので表面にデコボコがあり光が拡散されますが、摩擦によって平ら(ツルツル)になると、鏡のように光が反射することでテカって見えます。

生地の表面が平らになる原因は、次のようなことがあります。
・アイロンを強くかけ過ぎてしまった
・肩掛けカバンなどでこすれてしまった
・通学時に自転車のサドルでこすれた
・授業中に袖口が机とこすれた
・椅子に座ることで腰やお尻がこすれた

テカリやすい素材について

一般的にはウールの混率が高いほどテカリにくいです。ポリエステルの比率が上がるほど、テカリやすくなります。ポリエステルは化学繊維で、一度変形してしまうと元に戻りにくい素材です。

テカリの直し方について

いよいよ本題のテカリの直し方について、いつくかの方法を説明しますね。
【ブラッシング】
テカリの原因となる繊維が押しつぶされている状態をブラッシングをすることで繊維を起こしてテカリを軽減します。軽いテカリは、ブラッシングで取れる場合がありますので、毎日のブラッシングが重要です。ブラッシングには洋服用のブラシを使用しましょう!

【アイロン掛け】
生地は湿気を吸うと生地の表面のデコボコが開き、湿気を逃がそうとする特性を利用した方法で、スチームの蒸気を上手く利用することがポイントです


■アイロン掛けの方法
①スチームアイロン、あて布(綿100%がオススメ)を用意します
②学生服のテカリ部分の上に、あて布を置きます
③アイロンをあて布の上に浮かし、スチームをかけます
※この時、アイロンをあて布に直接置かないようにしましょう。強くかけてしまうと“テカリ”の原因になります。
※アイロン前に、繊維を起こすようにブラッシングすると、潰れていた繊維が元に戻りやすくなります。

【アンモニア水の使用】
強い「テカリ」には、繊維膨張作用のあるアンモニア水を使用する方法もあります。繊維を開かせる効果のあるアンモニア水でテカリを軽減させることができます。


■アンモニア水を使用した手順
①水100mlに対してアンモニア水10mlほどを混ぜた物を霧吹きに入れます
②テカリの部分に生地が湿るくらいまで吹きかけます
③ぬれた部分に当て布をしてアイロンをかけます
④アンモニアのニオイがなくなるまでアイロンをかけます
⑤ブラッシングをし陰干しをして乾かします

まとめ

学生服は基本的には濃色で「テカリ」が目立ちます。毎日長時間着用しますので、どうしても発生するものと理解し、生地の特徴を理解しながら日々のお手入れで「テカリ」を軽減していみてくださいね。

また生地の特性についての記事も書いていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

■今回のポイント

  • テカリは完璧に直すことは難しいが緩和させる方法はある
  • テカリは圧力や摩擦で生地の繊維が押しつぶされ表面がツルツルになっている状態
  • 一般的にはウールの混率が高いほどテカリにくい
  • 軽いテカリはブラッシングで取れる場合もありる
  • スチームの蒸気を上手く利用することがポイント
  • 強い「テカリ」は繊維膨張作用のあるアンモニア水を使用する方法もある