中学・高校の体操服選び|プロが教える失敗しないサイズ選定とは?

制服販売店のスタッフ、NaNaです。
「制服は決まったけれど、体操服(ジャージ)はどう選べばいいの?」という不安顔のご家族がたくさんいらっしゃいます。
「すぐに大きくなるから大きめがいい?」
「でもブカブカすぎると動きにくい?」…
悩みは尽きませんよね。
そこで今回は、プロの視点から「失敗しない!学校体操服の採寸とサイズ選び」をお伝えします!

体操服選びの基本は「試着」にあり!

まず最初にお伝えしたい大切なこと。それは「体操服こそ、必ず試着して決めてほしい」ということです。
最近は「ネットからの注文」や「振込用紙での申し込み」も増えていますが、サイズの記載された数字だけで判断するのは危険!なぜなら、体操服はメーカーや学校指定のデザインによって「サイズ感」が違うからです。

なぜ「着てみること」が重要なのか?

■素材の伸縮性
ジャージ素材でもストレッチ度合いは生地によって違います。
■カッティング(シルエット)
今どきのシュッとした「スリムタイプ」や腕が上がりやすいよう脇にゆとりがある「通常タイプ」など、学校や製造メーカーによってシルエットが違います。
■本人のゆとり感覚
「袖が長いのが気になる」「ヒップ周りのゆとりが少ない」といったお子さま本人のこだわりは、着てみないと分かりません。

体操服の「サイズ展開」と「身長目安」

学校の体操服は、一般のアパレル商品とは少し基準が異なります。

■基本は「ユニセックス(男女共通)」
体操服のほとんどが男女共通のデザイン(サイズ規格)で作られています。
そのため、女の子の場合は「いつも着ているレディースのMより大きいかも?」と感じます。

■サイズ表記と適応身長の目安
メーカーによって多少の誤差はありますが、標準的な目安は以下の通りです。

サイズ適応身長(目安)特徴
S160 ~ 170cm小柄な子や、入学時150cm台の子が「少しゆとりを持って」着るサイズ
M165 ~ 175cm中学生のボリュームゾーン。平均的な体格の子に
L170 ~ 180cmすでに身長が伸びている子や、ガッチリ体型の子に
LL175 ~ 185cm高身長な子向け。かなり着丈も長くなります

【店員のアドバイス】
「うちの子は162cmだからMだと大きいわ!」と思われがちですが、体操服は裾や袖にリブ(ゴム)があるため、多少大きくても止まってくれます。
迷ったら「適応身長の最小値」が今のお子さまの身長より少し上を選ぶのがコツです。

「B体(ビーたい)」ってなに?

サイズ表を見ていると、時々「BM」「BL」といった表記を見かけませんか?
これは「B体」と呼ばれる、「丈はそのままで、横幅(胸囲やウエスト)をゆったり作ったサイズ」のことです。
・柔道や水泳をやっていて肩幅が広い
・お腹周りにゆとりが欲しい
・ゆったりした着心地が好き
というお子さまには、「Mサイズ」の横幅が少しきついときに、無理にサイズを「L」や「LL」に上げるのではなく、この「B体(この場合 BMサイズ)」を試着してみてもいいかと思います。
丈が長くなりすぎず、動きやすさを確保できます。

プロが教える!サイズ選び「8の注意点」

ここからは、接客現場でよくある「失敗談」をもとに、保護者さまに絶対にチェックしてほしいポイントを8個まとめました。

① 「3年間着る」という呪縛に縛られすぎない
「中学・高校は3年間あるから、卒業まで着られるように!」と特大サイズを選ぶ方が多いですが、ちょっと待って!
あまりにブカブカだと、足がもつれて転んだり、競技に集中できなかったりします。
「今よりワンサイズ上」くらいが、お子さまの安全のためにもちょうど良い塩梅です。

② ハーフパンツは「ウエスト」ではなく「丈」を見る
ウエストはゴムと紐で調節できますが、ズボンの丈(股下)は調節できません。
あまりに長いと膝に引っかかって走りにくくなります。
直立した状態で、膝の頭が隠れるか隠れないかくらいが、3年間を考慮したベストな長さです。

③ ジャージの袖は「手首のゴム(リブ)」で止まるか確認
長めのジャージを買う場合、腕を下げた時に手首のリブがしっかり止まって、手が隠れてしまわないかを確認してください。
手が隠れると、作業や運動の際に邪魔になり、怪我の原因にもなります。

④ 「座った時」の背中と膝をチェック
試着のときには、ぜひお子さまに「しゃがんでみて」と言ってあげてください。
背中が出てしまわないか?
太ももがパツパツになっていないか?
体操服の本番は、立っている時よりも「激しく動いている時」や「体育座りをしている時」です。

⑤ インナー(肌着)を着た状態で試着する
冬場は体操服の下にヒートテックやTシャツを着込みます。
タンクトップ一枚で試着して「ピッタリ!」だと、冬場にパンパンになってしまいます。
試着のときは、中に何か着ることをイメージしましょう。

⑥ 成長期の「男子」と「女子」の違い
【男子】
中学入学後に身長が20cm近く伸びる子がザラにいます。今ピッタリすぎるのは危険。
【女子】
身長よりも、胸周りや腰回りに丸みが出てきます。横幅に少しゆとりがあるサイズの方が、思春期の体型変化をカバーできて安心です。

⑦ 学校の「着こなしルール」を確認
学校によっては「Tシャツの裾は必ずズボンに入れること(インする)」という校則があります。
その場合、着丈が短いと動くたびに裾が飛び出してしまい、先生に注意される原因に。裾をインして動いても出てこない長さのサイズを選びましょう。

⑧ 本人の「好み」を無視しない
これ、意外と重要です!「お母さんがこれがいいって言ったから…」と不満げな顔で着ている子は、体育の授業が嫌いになってしまうことも。
今はダボっと着るのが流行っていたり、逆にタイトがいいというこだわりがあったりします。
校則の範囲内であれば、最後はお子さまが「これがいい!」というサイズを選ばせてあげてくださいね。

まとめ

体操服選びは、単なる買い物ではありません。
これから始まる新しい毎日で、お子さまが汗を流し、時には涙し、友達と笑い合う時間を支える「一番身近な相棒」を選ぶ作業です。
お子さまの学校生活が体操服で、輝かしいものになりますように!