保護者必見!学生服にまつわる「へぇ〜」な雑学8選✨

学生服販売店で店員をしているNaNaです。
新しい学年が始まる前のこの時期、お子様の学生服選びは、保護者の方々にとって一大イベントですよね。
デザインや機能性はもちろんですが、学生服って実は奥が深くて、知られざる歴史や工夫がたくさん詰まっているんですよ!
今回は、制服メーカーの方が教えてくれた、毎日お子様が着る「学生服」について「へぇ〜、そうだったのか!」の雑学を紹介します。
この記事を読めば、学生服への愛着がさらに深まること間違いなしです!ぜひ最後までお付き合いくださいね。

雑学1:詰襟(学ラン)の起源は「海軍」?!

男子学生の制服としておなじみの詰襟(つめえり)。実は、そのルーツは軍服にあります。
日本での始まりは明治時代、海軍の制服として採用されたのが最初とされています。
デザインの由来をたどると、ヨーロッパの軍服、特に当時のプロイセン(現在のドイツの一部)の軍服がデザインのモデルになったと言われています。
襟を高くして首元を覆うデザインは、もともと寒さから身を守るため、そして、カッチリとした見た目から規律を重んじる意味合いが込められていました。

雑学2:セーラー服は「水兵さん」の作業着がモデル!

女子学生に人気のセーラー服。こちらは名前の通り、水兵(セーラー)さんの作業着がモデルです。
特徴的な大きな四角い襟(セーラーカラー)は、船の上で風が強い時、大きな襟を立てて音を集め、指示を聞き取りやすくするためのデザインでした。
また、昔は髪が長く伸びた水兵が、髪の油で服が汚れるのを防ぐためのカバーとしての役割もありました。
スカーフやタイは元々、海軍の水兵が怪我をした時に包帯として使えるように、あるいは汗を拭くために首に巻いていたものがデザインとして残りました。

不思議に思うセーラー服の女子生徒

雑学3:学生服の生地には「ウール」が今でも使われる理由

最近はポリエステル100%の「化学繊維だけの学生服」も増えていますが、多くの学校では、ウール(羊毛)が混紡されています。
ウールは繊維自体にバネのような弾力があり、シワになりにくい特性があります。毎日座ったり立ったりを繰り返す学生服には、この復元力が非常に重要です。
ウールは「天然のエアコン」とも呼ばれ、冬は暖かく、夏は湿気を吸い取ってくれるため、快適な着心地を保ちます。
また静電気が起こりにくく、ホコリがつきにくいというメリットもあり、清潔感を保つのに役立ちます。

雑学4:スカートの「プリーツ」は単なる飾りじゃない!

制服スカートの「ひだ(プリーツ)」は、単に見た目を整えるだけでなく、実用的な意味があります。
プリーツがあることで、ゆとりが生まれ、足の曲げ伸ばしや歩行時の動きを妨げません。特に活動的な学生生活には不可欠ですね。
近年のプリーツは、特殊な熱加工が施されており、洗濯しても形が崩れにくいように作られています(プリーツ加工)。

雑学5:学生服の寿命は「3年間」で終わらない?!

「学生服は卒業までの3年間着るもの」と思っていませんか?
実は、品質の良い学生服は、生地の耐久性が高く、適切なケアをすれば3年間以上を優に超えて着ることができます。
兄弟や親戚間で制服をお下がりとして使う文化が根強く残っているのは、高品質な学生服がそれだけ長持ちする証拠です。
成長期のお子様のために、当店では少し大きめのサイズをおすすめしますが、学生服は袖に「成長対応機能」が付いており、専門のお直し屋さんで直さなくても、ご自宅で簡単に丈を伸ばせます。丁寧に着用することで、長く綺麗な着れますよ。

雑学6:学生服が「濃紺」が主流なのは汚れが目立ちにくいから!

日本の多くの学校の制服は、濃紺といった濃い色が主流です。これには、実用的な理由があります。
活発な学生生活を送る中で、学生服は砂や泥、食べこぼしなど、様々な汚れにさらされます。
濃い色は、これらの日常的な汚れが目立ちにくいというメリットがあります。
また濃い色は、フォーマルな印象を与えやすく、学校の「学ぶ場」としての厳粛な雰囲気を保つのにも役立っています。
そして紺色の染料は安定しており、色落ちしにくいという利点もあります。

雑学7:セーラー服の「白い線(ライン)」にもルールがある?

セーラー服の襟や袖口に入っている白色などの線(ライン)は、単なるデザインではなく、学校によって本数や太さに違いがあります。
このラインの本数は、学校の伝統や校風を象徴していることが多く、学校独自のアイデンティティの一部となっています。
昔、海軍の制服ではラインの本数で階級を表していたという名残も一部にあると言われています。

雑学8:制服ボタンが学校の「シンボルマーク」!?

制服のボタンには、学校マークやイニシャルが刻印されていることが多くあります。
ボタンはその学校のシンボルマークのようなものです。
ボタンのデザインには歴史や格式、想いが込められており、学生は卒業後も記念品として大切に保管することも多いですよね。
わたしの学生時代は好きな人のボタンをもらっていましたね。
制服のボタンは紛失や破損した場合、学校指定のボタンを当店のような学校の正規販売店で購入する必要があります。
一般的な市販ボタンとは違うため、ご注意くださいね。

まとめ

いかがでしたか?
毎日何気なく目にしている学生服にも、こんなにたくさんの歴史や工夫が詰まっています。
学生服は、お子様が学校生活を送る上で、学びと成長を共にする大切なパートナーです。
機能性はもちろん、その背景にある物語を知ることで、学生服への愛着がさらに深まり、お子様との会話のきっかけにもなるのではないでしょうか。