【衣替えの保管】冬用学生服の長期保管方法は!? 秋に気持ちよく着る秘訣は!?

学校制服販売店の店員のNaNaです。
新学期がスタートすると、あっという間に衣替えの時期を迎えますよね。
お子様が毎日着ている冬用の学校制服もクローゼットに長期間、眠ることになります。
せっかくご購入いただいた大切な制服ですから、次に着るときも気持ちよく着られるように、正しい方法で保管してあげてください。
今回はジャケット、スラックス、スカートといった冬物の制服の長期保管方法について、ご紹介します!

学生服のイラスト

長期保管では何が大切なの?

学校制服は、お子様にとって学校生活の象徴であり、成長の記録でもあります。
また、安価なものではないので、できるだけ長く良い状態を保ちたいですよね。
誤った保管方法をしてしまうと、次のようなトラブルにつながります。

■虫食い・カビの発生
長期保管中に気づかないうちに虫食いやカビが発生し、大切な制服が台無しになってしまうことがあります。
特に湿気の多い日本では注意が必要です。
■型崩れ
ジャケットやスカートは、畳み方や保管方法によっては型崩れを起こし、次に着ようとしたときに変な型が付いてしまうことがあります。深いシワがついてしまうと、着る前のアイロンがけの手間が増えてしまいます。
■色あせ・変色
直射日光に長時間さらされると、生地が色あせたり、変色したりすることがあります。

これらのトラブルを防ぎ、快適に制服を着られるように、正しい長期保管方法を身につけましょう。

学校制服の種類別・保管方法のポイント

冬物の学校制服には、主に「ジャケット」、「スラックス(ズボン)」、「スカート」があります。
それぞれの素材や形状に合わせて、保管方法のポイントを見ていきましょう。

1、ジャケット

学校制服の顔とも言えるジャケットは、型崩れを防ぐことが重要です。

【洗濯(orクリーニング)】
シーズンが終わったら、必ず家庭洗濯、もしくはクリーニングに出しましょう。
目に見えない汗や皮脂汚れは、虫食いやカビの原因になります。
洗濯後、またはクリーニングから戻ってきたら、ビニール袋から出して、風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾燥させてから保管しましょう。
ビニール袋に入れたまま保管すると、湿気がこもりやすく、カビの原因になります。
【ハンガー】
厚みのある、肩のラインに合ったハンガーを選びましょう。
針金ハンガーのような細いハンガーは、肩の部分に跡がついたり、型崩れの原因になったりします。

木製やプラスチック製の、肩の部分に厚みのあるハンガーで、このあと紹介するスラックスやスカートの保管のことも考えると「クリップ付き」のハンガーがおすすめです。


【防虫剤】
ジャケット全体を覆うように、不織布のカバーをかけ、防虫剤を入れます。
防虫剤は、直接生地に触れないように、ポケットの中やカバーの中に入れるようにしましょう。
異なる種類の防虫剤を併用すると、化学反応を起こして生地を傷める可能性があるので、必ず同じ種類の防虫剤を使用してください。

下のような不織布に薬剤を練り込むことにより、防虫効果が約1年間持続する商品も売っていますよ。またスラックスを一緒に吊して保管する場合は、「コート・ワンピース用の不織布が長いカバー」を選びましょう!

【保管場所】
風通しが良く、湿気の少ない場所に吊るして保管します。直射日光や蛍光灯の光が当たらない場所を選びましょう。
クローゼットの中に保管する場合は、詰め込みすぎず、適度なスペースを保つように心がけてください。

2、スラックス(ズボン)

スラックスは、「折り畳んで保管」も、「吊るして保管」も可能です。

【洗濯(orクリーニング)】
ジャケットと同様に、シーズンが終わったら家庭洗濯、もしくはクリーニングに出しましょう。
特に汚れやすい裾やポケットの中は、汚れが落ちているかチェックをしましょう!
【折り畳み保管】
洗濯後やクリーニング後は、しっかりとシワを伸ばして畳みます。畳むときは、折り目がずれないように注意しましょう。
厚手の紙や不織布を挟んで畳むと、シワになりにくくなります。
【吊るし保管】
スラックス専用のハンガー(クリップ付きなど)を使用し、ウエスト部分を挟んで吊るします。
こうすることで、折りジワを防ぎ、シルエットを保つことができます。
「折り畳み保管」より「吊るし保管」をオススメします!!
【防虫剤】
折り畳んで保管する場合は、防虫剤を衣類の上に置くようにします。
吊るして保管する場合は、ジャケットと一緒にカバーをかけ、その中に入れるといいですよ。
【保管場所】
ジャケットと同様に、風通しが良く、湿気の少ない場所に保管します。

3、スカート

【洗濯(orクリーニング)】
スラックスと同様に、シーズンが終わったら洗濯、クリーニングに出しましょう。
【折り畳み保管】
吊るすスペースがない場合は、プリーツの折り目に合わせて丁寧に畳みます。この際も、厚手の紙や不織布を挟むとシワになりにくくなります。
【吊るし保管】
スカート専用のハンガー(クリップ付きなど)を使用し、ウエスト部分を挟んで吊るします。スカートはより吊るし保管をおすすめします!!プリーツスカートの場合は、プリーツが崩れないように、クリップで数カ所留めておくと安心です。
【防虫剤】
ジャケットやスラックスと同様に、防虫剤を使用します。


【保管場所】
ジャケットやスラックスと同様に、風通しが良く、湿気の少ない場所に保管します。

学校制服ならではの保管方法の注意点

学校制服は、普段着とは違う点もいくつかあります。保管する際には、以下の点にも注意しましょう。

・エンブレムは、取り外せる場合は外して個別に保管しましょう。ボタンが取れかかっていないか確認し、もし緩んでいる場合は、保管前にしっかりと縫い付けておきましょう。
・リボンやネクタイなどの付属品も、型崩れしないよう保管しましょう。
・お子様の成長は早いので、サイズ的に秋に着られるかどうか、一度確認しておきましょう。もしサイズアウトしているようであれば、早めに買い替えやお直しを検討しましょう。

長期保管中のチェックポイント

保管中も1回は制服の状態を確認することをおすすめします。

【天気の良い日に陰干し】
梅雨の時期など、湿気が気になる時期には、天気の良い日に短時間陰干しをすると、カビの予防になります。
【防虫剤の交換時期】
防虫剤には使用期限がありますので使用前に確認しましょう!
【異変の早期発見】
虫食いやカビ、シミなど、異変に気づいたら早めに対処することが大切です。

まとめ

今回は冬用学校制服の長期保管方法について紹介しました。
少し手間はかかるかもしれませんが、正しい保管方法を実践することで、大切な制服を長く、良い状態で保つことができます。
秋になって、お子様たちが気持ちよく学校生活を送れるよう、しっかりと準備をしていきましょう!